バイオシミラーって何?
バイオシミラーって何?
バイオシミラーとは、先に発売されていたバイオ医薬品(先行品)の特許がきれたあとに別の製薬会社が製造・発売するものでバイオ後続品ともよばれ、先行品と同じような効果が期待できます。体の中で不足している物質や、病気と戦う物質をバイオ医薬品で補うことで、治療効果が期待できます。
バイオシミラーは、「バイオ医薬品」を表す「バイオ(bio)」と「似ている」の意味の英単語「シミラー(similar)」を組み合わせた造語です。
ジェネリック医薬品との違いは?
ジェネリック医薬品は、先に発売された薬とまったく同じ成分を含んでいます。バイオシミラーは、バイオテクロノジーによって作られるため、先行バイオ医薬品とわずかな違いが生じることもありますが、先行バイオ医薬品と同等/同質であることが確認されています。
先に発売されていた薬の特許がきれたあとに発売される点はどちらも同じです。
バイオシミラーは安全?
バイオシミラーの効果と安全性は、新薬(先行バイオ医薬品)と同等であることが臨床試験で確認されています。また、発売後も副作用の発現状況等を確認するなどチェックを継続しています。
バイオシミラーの費用は?
バイオシミラーの価格(薬価)は、同じ成分の先行品(先行バイオ医薬品)の薬価の原則70%にするというルールで決められています*1。
そのため、バイオシミラーを使用することで、先行品を使用する場合に比べて、患者さんの医療費の自己負担額が抑えられる可能性があります*2。
*1:発売前に行われた臨床試験の内容などによって、先行品の薬価の最大77%になることもあります。
*2:患者さんの医療費自己負担がどの程度軽減するかは、高額療養費制度や公費負担(医療費助成)などの利用の有無によって異なります。
・厚生労働省医薬食品局審査管理課長通知「バイオ後続品の品質・安全性・有効性確保のための指針」(薬食審査発第0304007号、平成21年3月4日)
・厚生労働省主催:バイオ医薬品・バイオシミラー講習会.市民公開講座資料.令和元年11月30日
・厚生労働省主催:医療関係者(薬剤師等)向け講習会「バイオ医薬品とバイオシミラーを正しく理解していただくために」資料.令和元年11月30日
・厚生労働保険局長:薬価基準の算定について. 保発0329第1号、平成31年3月29日